新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

十二日目

前日取組後うごけなくなり、車椅子で運ばれ心配された琴勇輝。
今日は無事元気に出場。
立ち合いでの脳震盪に過ぎなかったらしい。
大事には至らず、よかった。

前日の相撲について聞かれると、何も覚えていないとのこと。
本日正面解説の北の富士さんからは
「わたしもあるんですよ。そんなもんですよ、脳震盪起こすと」とのコメントが。
実況は手の合う吉田アナで
「ほう、北の富士さんもあったんですか。ぜひそのお話を」と振られると
北の富士さん、にべもなく
「いやだ」
まるで子供(笑)。

どうやら本人には屈辱の一番で、思い起こすのも不愉快らしい。
これDVDか何かで見た気がするのだが…
まああとで調べよう。
しかしこのコンビの面白さは鉄板だな。
そんな十二日目。



人気者の遠藤、今日は徳勝龍との対戦。

●徳勝龍<東前頭十・5−8>(よりきり)遠藤<東前頭十三・9−3>○

立ち合い徳勝龍右へ変化を見せる。
右上手を難なく取り、投げで遠藤の体勢をくずすと、
左も差してあっさり寄り切る。

徳勝龍うまく取ったな、と思いきや物言い。
誰もが遠藤敗れたと見ていたので場内騒然。
どうやら徳勝龍の右足が勇み足だったらしい。
協議の結果同体取り直しに。

遠藤の相撲がもう一番見られるとあって、お客さん大喜び。

取り直しの一番。
もう変化はできない徳勝龍、立ち合いから正攻法で突いて出るが、
遠藤よく持ちこたえ、相手が引いてきたところ、
左を差し、右の上手もがっちり取って寄り切る。

かなり悔しそうな表情の徳勝龍。
物言いのついた最初の相撲、
徳勝龍の右足も踏み越してはいたが、
それより早く寄られた遠藤の右足の甲も早く返っているようにも見える。
ちょっと審判部も遠藤びいきだろうか。



本日のメイン。2敗の両者直接対決。
勝ったほうが優勝戦線に生き残る相撲。

○稀勢の里<東大関10−2>(かたすかし)日馬富士<西横綱9−3>●

稀勢の里立ち合い当たり勝って右のノド輪で一気に前進、
日馬富士土俵際まで後退し土俵際しりもちを着きそうになるが、
なんとここから立ち上がって残す。驚異的な粘り腰。

日馬富士左を差して前へ出るが、稀勢の里も左を差して残す。
互いに左差し右おっつけの格好になるが、日馬富士頭をつけて完全に有利。

しかし稀勢の里の右おっつけが窮屈になった日馬富士、
左腕を抜いて右の出し投げで揺さぶるが、
稀勢の里頭をつけられたままでも左の差し手一本でよく残す。

そのまま稀勢の里は相手に頭をつけさせたまま、
左腕一本でじっと我慢。
相手の出方をうかがっている。

日馬富士は両腕でこの左腕を何とかしようとするが、
もはや息も絶え絶え。
最後は強引に振り回そうとしたが体勢が崩れる。
その機を逃さず、稀勢の里が肩透かし。

日馬富士のコンディションが万全でないとはいえ、
勝ち急がずじっくり構えた稀勢の里は立派だった。



白鵬は琴奨菊を難なく下し1敗を保持。
これで1敗白鵬、2敗稀勢の里の構図に。
稀勢の里は今日13日目豪栄道、14日目におそらく白鵬との直接対決。

ここらで豪栄道に星を落とすのがいつもの稀勢の里だが…

たぶんそうなるだろう。
期待はするまい。
絶対期待しないぞ。