新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

中日八日目

今日のテレビ中継のゲストは俳優の松重豊さん。
味のあるバイプレーヤーとしてよくテレビや映画でお見かけする人だ。
最近では「八重の桜」で主人公の父親役を務めていた。

子供時代、二代目豊山の大ファンで、テレビにかじりついて見ていたそうだ。
中学生のころ、相撲雑誌の企画で読者と豊山との対談が公募され、見事当選。
共に選ばれた他4名のファンとともに、楽しいひとときを過ごしたとか。

話を聞いていても相撲に造詣が深く、本当に好きな人であることが伺えた。
楽しい中継であったのだが、
惜しむらくは近頃の相撲はそう熱心に見ていないのが何となしに感じられた点。
夕方の4時から6時に時間が空くという事がなかなか無く、
見れるときには見てるんですがとのお答え。

ま、確かに普通の社会人では生中継の時間に間に合う人は殆どいない。
けど今は録画機も便利なものになったし、見られないことはない。
私も毎日録画でチェックしているし。
結局のところそうまでして視聴したくなるほど、
今の大相撲に魅力を感じていないということなのだろう。

相撲の面白かった時代を知っていて、その魅力もよく分かっている。
けど最近はご無沙汰…そうした人は非常に多いと思う。
この層にもう一度、相撲に振り向いてもらうことが実は一番大切なところかもしれない。
相撲人気の回復を、というとつい、今まで相撲など見向きもしなかった若い人が想定されがちだが、
実際には栃若から若貴までそれぞれの時代で熱狂した潜在的ファンは多い。
目の肥えた人たちをもう一度相撲に振り向かせることができるか。
そこが肝要。

…いや、目が肥えてるからなおさら今の相撲を見る気になれないのか?
あれ?

そんな中日八日目。



遠藤が3勝目

●天鎧鵬<西前八・1−7>(きりかえし)遠藤<西前七・3−5>○

天鎧鵬立ち合い右を差すが、遠藤素早く巻きかえ左差し、右の前ミツも引いて寄りつめ、
相手が右へ回りこむハナ、左足にのせて切り返す。

日に日に動きのよくなる遠藤。
今日は大きな相手を落ち着いて捌いた。



豊ノ島熱戦を制す

●栃乃若<西前四・2−6>(したてなげ)豊ノ島<西前二・3−5>○

豊ノ島双差しとなるも懐の深い相手に攻めあぐね、
左からすくったが逆に相手に左差し、右の上手を許す、
栃乃若左から起こして寄ると豊ノ島右から下手投げ、
栃乃若右からの上手投げで応戦、
投げの打ち合いとなったが栃乃若の体が一瞬早く落ちた。

上手投げと下手投げ、豊ノ島には不利な投げの打ち合いだったが、
やわらかく機敏な動きでよく残した。



注目の一番は豪栄道

●稀勢の里<東大関6−2>(くびなげ)豪栄道<東関脇6−2>○

稀勢の里左をのぞかせ前へ出たが、豪栄道右手を首に巻いて裏返す。

稀勢の里得意の左は入ったものの、右の上手が引けない不十分な格好で前へ出てしまった。
そう慌てて出なくてもよかったろうに。
豪栄道にしてみれば完全に立ち合いで負けたが、相手のミスに乗じて勝ちを拾ったかっこう。
取組後のコメントでは「早く自分の相撲で白星がほしい」とのこと。
初日から下がれば勝ち、前へ出れば負けという相撲が続いている。
大関取りにはアピール不足の内容。



豊真将一年ぶりの横綱戦

●豊真将<東前四・2−6>(おしだし)日馬富士<西横綱8−0>○

日馬富士鋭く当たって突いて出る、
豊真将は右へ右へ回り込みつつ打開しようとするも完全に腰が浮き、
最後は西方土俵で押し出された。

豊真将は1年ぶりの横綱戦で、いいところを見せたかったがあえなく敗れた。
怪我を負う前なら土俵際食い下がって逆襲に転じることも可能だったろうが、
首から肩の辺り、すっかり肉の落ちた今のコンディションではそれも難しい。
明日の相手は白鵬で、勝つのは難しかろうが、せめて見せ場を作ってほしい。

豊真将「悔しい」日馬に敗戦(ニッカン

昨年12月に左肩を手術し、1度は十両尻まで番付が降下した東前頭4枚目の豊真将(32=錣山)が、1年ぶりに結びの一番を取った。

横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)に押し出しで敗れたものの「気合が入りました」と、雰囲気を味わった。

けが後の目標は、幕内上位に戻ることだった。この日は地元の山口・下関から応援団約60人が駆け付けて、大声援を受けた。すると、徐々に気持ちも変化した。「ここに戻って来れてうれしいですけど、やっぱり勝てないのは悔しい。今までの目標は戻ってくること。これからは横綱を倒せるよう、頑張って稽古したい」。9日目も結びで、横綱白鵬(28=宮城野)と対戦する。



全勝は両横綱のみ、1敗は平幕の碧山ただひとり。
2敗で稀勢の里、豪栄道ほか数名。
中日で2差、となると賜杯はもはや両横綱のどちらかに行きそうな気配だ。

稀勢の里は変わったかと見せた翌日には実は変わっていませんという相撲を取る。
目の肥えた人は付いてきてくれそうにない。