新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

琴欧洲のこと

大関復帰へ 琴欧洲奮起(毎日)

大相撲の関脇・琴欧洲が、初場所での大関復帰を目指し、急ピッチで調整している。九州場所は左肩痛で2場所連続の途中休場を余儀なくされ、歴代単独4位の47場所も守った大関の座から降格。「初日までに、もう少し動ける実感はある」と語る元大関は、相撲勘を取り戻そうと懸命だ。

6日は千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋であった二所ノ関一門の連合稽古(けいこ)に参加し、豪風、玉鷲ら関取5人と続けて12番取った。左上手を力強く引いた盤石の寄りが目立ったが、本人は「本場所になったら違う」と慎重だ。九州場所3日目の松鳳山戦で土俵下に落ちたことによる「左肩鎖(けんさ)関節脱臼」の回復が遅れ、関取相手の稽古は4日に始めたばかり。不安なのも無理はない。

大関降格の規定が2場所連続負け越しとなった1969年名古屋場所以降、降格となった力士は琴欧洲を含め15人(18回目)で、10勝以上を挙げて大関に返り咲いたのは、わずか4人(5回)。2005年初場所で11勝し、2度目の復帰を果たした元大関・栃東(現玉ノ井親方)が最後で、昨年初場所の把瑠都(既に引退)は8勝止まりだった。琴欧洲の2桁勝利は昨年春場所以降はなく、ハードルは高い。

琴欧洲の課題は、身長202センチの恵まれた体格を生かし切れない精神面の弱さ。過去7度のカド番で2桁勝利は幕内優勝した08年夏場所しかない。対戦が予想される平幕力士には、豊ノ島、隠岐の海、安美錦ら合口の悪い顔が並ぶ。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「10番勝たなきゃと思うと相撲が小さくなる。重圧はあるが一つの試練」と奮起を促す。

このところの成績を思うと、二桁勝利はかなり難しく見える。
引退後は年寄として協会に残る意思だという琴欧洲。

この人は年寄株を持っているのか、いまひとつ定かではないが、
大関経験者は引退後3年間は株がなくても年寄として残ることはできる。
ただ日本国籍は必要だから、現在申請中のそれが取得できるまでは、
大関への復帰如何にかかわらず現役を続けるのだろう。

がんばれ琴欧洲、と書きたいが、このところの覇気のなさを見ると、
どうもそう書く気にもなれない。
ただ外国人力士が引退後軽々と協会を離れてしまう現状を思うと、
青い目のこの人が親方になろうとしてくれているのは嬉しいことだ。