新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

遠藤三度目の正直ならず、の六日目

松鳳山高安時間前に立つ

○松鳳山<東前五・4−2>(おしだし)高安<西前八・4−2>●

制限時間前から両者気合い十分、時間前に立ち上がる。
松鳳山猛然と突っ張って出れば、高安西土俵につまりながらも下からあてがって残し左へ回り込む、
正面まで来て高安いったん体を入れ替え押し返し右へはたくが、
松鳳山これに乗じて左の前まわしを引き青房下に寄り詰め、最後は押し出す。

取組後中継で紹介された松鳳山のコメント。
「仕切っている最中に高安関の気合いが物凄かったので、
もう時間いっぱいだろうと思って塩を取りに戻ったら、まだ呼び出しが立っていなかった。
何だまだかと思ってまた仕切りに入ったが、やっぱり高安関の気合いが凄かったので、
これはもう行くしかないと思って立った」

高安の心中はどうだったのだろう。コメントがなかったのでちょっと分からない。
しかし二人とも人相が人相だけに、お互いに掻き立てあってしまうところがあったかも知れない。

しかし久々に見た時間前の立ち合いは非常に爽快。



遠藤琴奨菊に三たび敗れる

●遠藤<西前四・4−2>(わたしこみ)琴奨菊<西大関4−2>○

琴奨菊鋭く立って左を差し右かかえこんで前へ出れば、
遠藤左からすくうも琴奨菊の圧力にたちまち黒房下につまり、
右から突き落としを見せたが琴奨菊倒れこみながらも右手で渡しこむ。

初場所、春場所と一方的に敗れている遠藤。
三度目の正直なるかと思われたが、やはり今回も馬力負け。
立ち合い右手で突き放しながら琴奨菊の動きを止めようとしたが、
そんなものではとうてい太刀打ちできない大関の猛烈な踏み込み。

ニッカンの記事。

琴奨菊「簡単に上がらせん」遠藤に3連勝

大関琴奨菊(30=佐渡ケ嶽)が、前頭4枚目遠藤(23=追手風)との初対戦から3連勝を決めた。「ぶちかまして相手の頭をかち割るくらいの気持ち」で立ち合いにすべてをかけた。左を差して寄り、土俵際で突き落としを食らいかけたが、相手の左足を渡し込んだ。「そう簡単に(三役に)上がらせない。僕らも苦労しましたから」と壁になった。
(中略)
右大胸筋断裂の影響で、申し合いを始めたのは今月3日。体は万全ではない。遠藤の成長を問われても「こっちも必死で分からない」。自身を追い込んだ1勝だった。



日馬富士二敗目

○豊ノ島<西前頭四・3−3>(おしだし)日馬富士<西横綱4−2>●

日馬富士立ち合いの一発で豊ノ島を赤房下に追い込んだが、
土俵際二発目の決め所で豊ノ島右からあてがって突き起こすと、
日馬富士あっさり白房下に飛んで押し出される。

追い込んだところで日馬富士の右足が外側に大きくながれ、
バランスを崩した瞬間、豊ノ島の右からの攻めがうまくはまった格好。
ちょっと妙な相撲になった。

日馬富士は体がないだけに、こうしたちょっとした狂いが命取りになる。



白鵬は全勝を維持。
鶴竜、稀勢の里は一敗を維持。

稀勢の里は左四つから相手をみながら慎重に出る取り口で、栃煌山を破った。
馬力にまかせた無理な深追いで自滅することが多い人だが、今場所はちょっと違う。
いよいよ初優勝だろうか。

…と思わせておいてまた中盤あたりで力任せの相撲に戻り、コロコロ負けるのもこの人である。
だからあまり期待しないようにしよう。
また今場所も、よくて10勝5敗程度に終わるのだから。