新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

ほんとに相撲好きのゲストを呼んでほしい中日八日目

本日のテレビ中継、ゲストはプロ野球解説者、もとヤクルトの宮本慎也さん。
小学生のころは千代の富士が好きで、相撲を熱心に見ていたらしい。
しかし最近はそうでもないようだ。

こういう「昔は見ていたけど近頃は相撲もごぶさた」というゲストの場合、
たいてい中継はつまらなくなる。
アナウンサーも解説者もゲストに今の相撲を分かってもらうため、
普段相撲を見ている人間にとっては言わずもがなのことや、
初歩的な話を中心にするからだ。
店が一見さんのおもてなしに手一杯で、常連客がおいてけぼりになっているような。

もっと常連を呼べ、と言いたい。
今の相撲を本当に見ている著名人がゲストなら、話は大いに盛り上がるはずだ。
漫画家も医者も夫婦の漫才師も発明家も料理人も、桟敷にしょっちゅう顔を出す人がいるではないか。
彼らの相撲トークをぜひ聞いてみたいものだ。

そんな中日八日目。



稀勢の里遠藤を下し1敗維持

○稀勢の里<東大関7−1>(よりたおし)遠藤<東前頭四・4−4>●

立ち合って左四つ、遠藤右上手を引き頭をつけ半身に構えれば、
稀勢の里は左をちょっとのぞかせるも上手が遠く苦しい態勢。
しばし膠着ののち遠藤相手の下手を切って上手から出し投げを見せるが、
逆にバランスをくずしたところ、その機を待っていた稀勢の里、
ズンと前に出て下手も引き直し、正面に寄りたおす。

遠藤は相当うまく取った。
ただもう少し上手を浅く、頭を低く付けられれば…とも思うが、それでもどうだったろう。
技が力に屈したような、そんな一番だった。
稀勢の里の冷静さも良かったのだが。



鶴竜の注文相撲に館内大ブーイング

○鶴竜<東横綱二・6−2>(うわてなげ)宝富士<西前頭二・0−8>●

立って鶴竜当たらず、いきなり右へ変化、
右上手を引いて土俵中央で上手投げ。

まさかの横綱変化相撲。館内はブーイングの嵐。
鶴竜は申し訳なさそうな顔で土俵を降りた。
(まあいつもそんな顔だが)

昨日の千代鳳戦で二敗となり、相当精神的に追い込まれたろうか。
むろん宝富士は地力のある力士だが、それにしても全敗の平幕に横綱が変化するとは。



千代鳳、二横綱撃破はならず

●千代鳳<西小結2−6>(よりたおし)日馬富士<西横綱6−2>○

日馬富士相手の肩口を抑えながら低く立ち、一発あたって左へまわる。
両前ミツ浅いところを一枚まわしで引くと、拝むように前へ。
千代鳳これを嫌がり頭を下げてこらえたのち、右からひっかけて打開をはかるも、
日馬富士その機に乗じ一枚まわしを突きつけるように東土俵に寄り立て、
相手の粘るところ最後は右から放り投げる。

呼び込むとうるさい相手に、得意の張り差しも今日は自重した日馬富士。
引きつけは弱いが切られにくい一枚まわしで大事に取った。



琴奨菊は立ち合い豪風にもろざしを許し、
左のまわしを取りに行くところ右からすくわれて完敗。
これで4敗と苦しい星取り。

中日を終えて全勝白鵬、1敗で稀勢の里、勢。



前理事長、元魁傑の西森輝門さんが亡くなられた。
いろいろ書きたいが後日。
まずはご冥福をお祈りしたい。

本当に偉大な方だった。