新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

キセと白鵬が1敗でならぶ十一日目

1敗対決は稀勢の里が制す

○稀勢の里<東大関10−1>(よりきり)勢<西前頭五・9−2>●

右四つの勢が立ち合いもろ差しを狙うが、
稀勢の里左からのおっつけで阻み得意の左四つに組み勝つ。
一呼吸置いたところで左下手を引き右からおっつけ、向正面に寄り切り完勝。

今日も落ち着いていた稀勢の里…と毎日書いている気がする今場所。



全勝白鵬は豪栄道相手に自滅

●白鵬<東横綱10−1>(おしだし)豪栄道<東関脇6−5>○

白鵬立ち合い右はのぞくも左の上手は引けず、
と見るや右へ体を開き肩すかしを引いて豪栄道を赤房下に泳がせ、頭から突進、
それを豪栄道ひらりと左へまわってかわすと、白鵬は的を失って土俵際につんのめる。
チャンスとみた豪栄道後ろへ喰らいつけば白鵬慌てて俵伝いに逃げるが、
青房下に押し出される。

白鵬が「らしくない」相撲でついに土。
豪栄道を肩すかしで崩したあと、相手を見ずに猛牛の如く突き進んでしまった。
取組後のコメントで「肩すかしで勝負あったかと思った」というのが伝わってきた。

今場所の白鵬はそちこちに危うさが感じられはした。
それはこうしたいつもと違う感覚の鈍さによるものかもしれない。



これで優勝争いは白鵬と稀勢の里が1敗でならび、十二日目に直接対決と相成った。
泰然自若とした稀勢の里とアタフタ振りの目につく白鵬。
いつもとは逆の今場所の両者。

初優勝へとお膳立ては整った稀勢の里だが、
ここで負けて相変わらずのKYパワーを発揮するのか、
あるいはここで勝っても残り三日で黒星を喫し、さらなるKYを我々に見せつけてくれるのか。
眼が離せない終盤戦。