新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

ストライカー大砂嵐炸裂の初日

名古屋場所が始まった。

幕内前半の中継で旭天鵬が登場したおり、
来場所も幕内に残れば40歳幕内力士となり名寄岩以来の記録という話に。
引退して春日山親方となってからの名寄岩を知る、北の富士さんのコメントが面白かった。

「うっるさい人でねー。
巡業先でなんか棒っ切れもって追っかけまわされたもんですよ。稽古せえーってね」

『怒り金時』の異名は知っていたがその名の通りの人だったらしい。
そんな初日。



照ノ富士の重い腰に遠藤初日黒星

○照ノ富士<東前六・1−0>(よりきり)遠藤<西前五・0−1>●

立ち合って左四つ遠藤右の上手を引いて頭をつければ、
照ノ富士左を浅くのぞかせ右足引いて左半身防御の構え。
遠藤左のまわしを引きたいが、照ノ富士に右からおっつけられて攻めあぐねる。
数呼吸おいて遠藤右内掛けを見せつつ右出し投げで崩しにかかるも、
照ノ富士の巨体どっしり構えて崩れず。
やがて遠藤スタミナ切れたころあいで、
照ノ富士右の上手を引いて左をぐっと深く差して返せば遠藤棒立ち、東土俵に寄り切る。

左四つの遠藤は右四つの照ノ富士に組み勝ちはしたが、
重い腰かつ191センチ177キロの大きな相手にじっくり構えられては致し方なかった。
巧さやセンスは抜群なだけに、こういう相撲になると非力さ軽さが目立つ。



大砂嵐打撃二発で玉鷲を葬る

●玉鷲<東前四・0−1>(はたきこみ)大砂嵐<西前三・1−0>○

大砂嵐立ち合い右カチ上げから左の張り手をたたき込めば、
玉鷲がくっと土俵中央に倒れる。

脳震盪とまでは行かなかったが、玉鷲はあっけなく前に落ちた。
大砂嵐の今日の相撲はほとんど打撃系格闘家のそれである。

まあいいんだけどさ、でもちょっとねえ。



稀勢の里おちついて松鳳山を破る

稀勢の里は今場所から茄子紺の締め込みという報道もあったが、
今日は従来通りエンジ色であった。ちょっと期待していたのだが。

○稀勢の里<東大関1−0>(おしだし)松鳳山<西前一・0−1>●

松鳳山立ち合い突いて出れば、
稀勢の里ちょっと下がるも慌てず、下からあてがって反撃、
おっつけ突きおこしながら黒房に押し出す。

落ちついてよく相手を見ていた稀勢の里。



日馬富士ダメ押し

●碧山<西小結0−1>(おしだし)日馬富士<西横綱1−0>○

日馬富士鋭く立って一発突き放し右で張ると、
碧山たまらずまともに引けば、乗じて日馬富士青房に押し出し勝負を決めるも、
完全に土俵を割った相手を右肘で一発こずく。

日馬富士のいい相撲だったが最後にケチがついた。
叩かれたときにマゲに手がかかったのにイラッとしたのだろうと北の富士さん。
ちょっと気合いが乗りすぎ。

しかし日馬富士の立ち合いは良かった。
初日からこの調子だと今場所はいいかも分からない。



ちょっとは沸かせた安美錦

○白鵬<東横綱1−0>(おしだし)安美錦<東小結0−1>●

安美錦低く立って左をのぞかせ右へ肩すかし気味に引けば、
白鵬前にのめりつつも正面に押して出るところ、
安美錦俵につまりながら今度は左にはたくも後がなく土俵を割る。

白鵬に右を差させなければ左で上手を取りに来る、
そこを勝負と思ったろうか安美錦。
終始まわしを与えなかったのは良かったが、白鵬の出足が残念ながら優った。
しかしベテラン健闘。



結局横綱大関陣は安泰。