新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

稀勢の里に早くも土、の二日目

稀勢の里曲者安美錦の術中にはまる

●稀勢の里<東大関1−1>(はたきこみ)安美錦<東小結1−1>○

両者互角の立ち合いから、
安美錦一瞬前へ出ると見せて、素早い引き足で後ろに下がりつつ左に叩きこめば、
稀勢の里そのまま前に出るも足がついていかず、バタバタと西土俵に倒れ込む。

安美錦の叩きに足を止めるべきだったが、そのまま前へ出てしまった稀勢の里。
土俵を下りながら盛んに首をかしげ、花道奥の通路では悔しげに壁をこづく。
「何であそこで出ちまったかなあ」といったところか。

引いてきた相手につけ込んで出るべきか、深追いせず様子をみるべきか、
判断を誤った面もあったろう。
まずはここからの立て直しが大事。明日は初顔の大砂嵐。



遠藤は妙義龍に完敗

○妙義龍<西前六・2-0>(押し出し)遠藤<東前五・0-2>●

妙義龍素早く立って右を入れ、遠藤の左差しを封じると一気に西土俵に押し出す。
遠藤まわしにも触れず。

妙義龍の速い立ち合いに遠藤は完全に立ち遅れた。
対戦相手はみな、遠藤の立ち合いを弱点と見てそこに勝負をかけている。
遠藤ここからどう修正するか。



大砂嵐は豪風の巧さになすすべなし

○豪風<西前四・1-1>(よりきり)大砂嵐<西前三・1-1>●

大砂嵐お得意の右カチアゲで立てば、
豪風それは承知とばかり、左へやや変わり気味に立ちつつその腕を下からあてがって、
易々と二本差しカイナを返せば、大砂嵐の腰は完全に伸びきり、豪風そのまま正面青房よりに寄り切る。

キャリアの違いを見せつけるような豪風の相撲。



豊真将珍しい変化相撲

○豊真将<東前二・1-1>(うわてだしなげ)栃煌山<西関脇1-1>●

栃煌山低く立つところ、
豊真将一発あたって左に変わり、まわしを引いて出し投げを打てばあっさり決まる。

豊真将の珍しい変化相撲。これは栃煌山おそらく頭になかったか。
真っ向勝負のイメージが強い豊真将だが、こういう取り口も交えていけば、
まだまだ幕内でも取っていけそうだ。



右は入ってもそのあとが続かない勢

●勢<西前一・0-2>(あみうち)日馬富士<西横綱2-0>○

立ち合い勢右が入って喜んで出たが、日馬富士引き足素早く左へ回り込むと、
勢の差し手を双手で抱え右に放れば、勢あっさり正面黒房寄りに飛び出す。

立ち合いで得意の右が入ったまではよかったが、
そのあとの横綱の対応に全く勢は着いて行けなかった。
昨日の鶴竜戦も同様に、右が入って出たところをいなされて負けている。

立ち合いの威力は増してきたし、四つ身になれば元々抜群の強さ。
そのあいだを埋める工夫が、三役に上がるには必要なようだ。
元琴錦の中村親方は大相撲ジャーナルの一月号で
「勢は突っ張りを身につけよ」と言っているが。勢どうするか。



本日稀勢の里以外の上位陣は安泰。