新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

マダムキラー遠藤期待に応える三日目

遠藤御婦人方のコールに応え初日を出す

●玉鷲<東前四・1-2>(よりきり)遠藤<東前五・1-2>○

立ち合い玉鷲左のノド輪で突いて出るが、
遠藤踏み込みよくグッとこらえ左を差せば、
玉鷲右から小手に振って泳がせるも遠藤これもしのぎ、
頭をつけて右前ミツ一枚まわしで引いて、拝むように白房に寄り立て寄り切る。

遠藤が初日を出した。

向正面の升席中段あたりに、四列ほどびっしりと御婦人方の集団が来場しており、
仕切りの間中手拍子を交えた凄まじい遠藤コール。
勝った瞬間も大盛り上がり。

黄色い声、というよりもややくすんだ色の声援だったが、
ミーハー的な人気に盛り上がる本場所というのは見ていて幸せ。
八百長騒動の時期が嘘のようだ。

あとは遠藤がこの人気を裏切らない活躍をしてくれればいいのだが。
まあ時間はかかるだろう。

翌日のスポニチのサイトに詳報が。抜粋してスクラップ。

遠藤1勝熟女パワーだ 故郷からドッと92人!黄色い声援に燃えたスポニチ

(抜粋)
人気者の遠藤は熟女をもメロメロにする力を持っている。故郷石川県穴水町から駆け付け、向正面の升席を陣取った「JAおおぞら女性部」の60〜80代の女性92人を中心に“遠藤コール”が巻き起こった。
(中略)
過去4戦全勝とカモにする玉鷲に突かれて体がのけ反ったが、必死に耐えることだけを考えた。この日の朝稽古後にも連敗脱出に向けて大事なことについて「我慢すること」と回答。やや後退しながらも得意の左を差して有利な体勢をつくり、最後は右前まわしを握って寄り切り「我慢して取れました」とうなずいた。2場所連続負け越しで西前頭5枚目まで番付を下げた中で連敗発進。周囲を心配させていたホープは「元気な姿を見せたい」と巻き返しに意欲をにじませ、JAおおぞら女性部をまとめる森本露見さん(71)は「来たかいがありました。涙が出ました」と目を潤ませた。

暑い名古屋を乗り越えるために注意を払っているのは食事。「暑くて食欲が減るけど、いつも通りの量を食べるようにしている」。うなぎを意識的に食べて夏バテ防止。白米は茶わん2〜3杯口に運んだ後、常温の水をかけたお茶漬けで必ずもう1杯おかわりする。全ては壁にぶち当たった上位と対等に戦うため。まだ体重計に乗っていないが、146キロだった先場所時よりも確実に体は一回り大きくなっている。
(後略)

御婦人方は地元農協の方々だったらしい。

豪栄道速攻で曲者安美錦を降す

○豪栄道<東関脇2-1>(よりきり)安美錦<東小結1-2>●

豪栄道素早く立って二本差して密着、
右に回り込もうとする安美錦にしっかり体を寄せ、一気に向正面に寄り切る。

豪栄道は鋭い立ち合いからさっと中に入り、安美錦に得意の引き技を許す距離を与えなかった。
毎日こんな立ち合いができれば大関も夢ではないのに。



大砂嵐のカチアゲに稀勢の里鼻血

○稀勢の里<東大関2-1>(よりたおし)大砂嵐<西前三・1-2>●

立ち合い大砂嵐右のカチアゲを稀勢の里の顔面にヒットさせ、一瞬二本入りかかるが、
稀勢の里すぐに左を巻きかえ左四つで西土俵に寄って出れば、
大砂嵐右から小手に振るも、稀勢の里すくい投げにかえしつつ寄り倒す。

大関相手にも全く遠慮のない大砂嵐。
カチアゲを鼻っ面にもらい、稀勢の里は鼻から出血。
レポーターに尋ねられた大関「いいとこ入りましたね」とのコメント。

カチアゲは脇が空くばかりだし、強引な小手投げは相手を呼び込むばかり。
この地位ではさすがに今までの相撲は通用しない。
ここから大砂嵐どう修正していくか。



白鵬相手にちょっとは魅せた勢

○白鵬<東横綱3-0>(うわてなげ)勢<東前一・0-3>●

立ち合い勢左を固めて右を差せば白鵬左の上手を引き、
白鵬右を差せば勢も左上手を引いて右四つガップリに。
上手を引かれ窮屈になった白鵬、上手投げで崩してこれを切るが、
勢その機に左を巻きかえ双差しとなり、ここぞと東土俵に寄り立てるも、
白鵬下がりつつ右を巻きかえ右四つに戻すと、土俵際体を開いて右上手投げで仕留める。

一瞬攻め込まれたが白鵬は腰の構えも盤石で、余裕があった。
勢は敗れた過去3戦いずれもろくにまわしすら引けなかったのが、
今日は両ミツを引き合いガップリにまで持ち込み、瞬時とはいえ二本入った。大きな進歩。



上位陣は本日安泰。
全勝は三横綱と琴奨菊、加えて平幕の四人、照ノ富士、妙義龍など。

照ノ富士が連日豪快な相撲で館内を沸かせている。
まだ三日目で気が早いが、今場所面白い存在になるかも。

翌日のスポニチからまたスクラップ。
伊勢ケ浜親方の指導振りが面白いので。

照ノ富士 千代鳳との次世代対決に寄り切って3連勝!スポニチ

次世代対決は照ノ富士に軍配が上がった。幕内3場所目の照ノ富士が同じ平成生まれで1歳年下の千代鳳を破った。立ち合いで右下手を引いたものの、なかなか左上手が取れない。それでも千代鳳の体を起こしながら左上手を取ると、投げを打ちながら前に出て寄り切った。

豪快な相撲で幕内で自身初の初日から3連勝。「立ち合いは良くない。思い切り当たれていない」と不満顔。前日の栃乃若戦も上手を引いて動きが止まったところで強引に投げを打った。取組後には師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に「動きながら投げを打つんだ。二度と投げにいくな」と攻めの遅さを怒鳴られたという。

この日は投げを打ちながら勝ったものの「投げたから、親方に怒られる。親方は怒ると鬼みたいに怖いからなあ。普段は優しいのに」と意気消沈していたが、土俵下で見ていた伊勢ケ浜親方からは「きょうはギリギリ。止まる前に投げたから」と合格点をもらった。(後略)

素人には勉強になる記事。
止まってから投げを打っては、自分が一方的にバランスを崩し相手につけ入るスキを与えてしまう。
相手に圧力をかけ続け、その中で投げるならよい、ということなのだろう。

照ノ富士は同じ巨漢でも、かつての把瑠都とは違ってどこか相撲のスジがいいように感じる。
たぶんこのあたりがポイントなのだろう。