新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

小錦以来の快挙にも今一つ盛り上がらない六日目

大砂嵐二日連続の金星

○大砂嵐<西前三・4-2>(ひきおとし)日馬富士<西横綱4-2>●

日馬富士素早く左肩から当たり大砂嵐の右かち上げを封じると、
右をのぞかせつつ一気に前に出れば、
大砂嵐東土俵際で右に体を開くと、日馬富士あっさり土俵に這う。

大砂嵐より先に踏み込んで距離をつめ、かち上げの暇を与えなかった日馬富士。
それは良かったのだが、あとはまわしも引かないまま上体をのめり気味に前へ出てしまい、
大砂嵐がちょっと体をかわしただけで簡単に前に落ちてしまった。

警戒し過ぎというか、神経が立ち合いに集中して後の攻めが粗雑になった。
横綱自滅の印象。

昨日の鶴竜戦での金星は初土俵から15場所目ということで、
小錦の14場所目に次ぐ史上2位のスピード記録だったそうだ。
さらに今日で横綱二人を倒したわけで、それもやはり小錦以来の早い記録とのこと。

小錦の記録は蔵前国技館最後の場所だった、昭和59年9月場所の話。
前頭6枚目と幕内の中位にいながら2敗のまま終盤戦を迎え、
割をくずして横綱大関戦を組まれたところ、
2横綱(千代の富士・隆の里)1大関(若島津)を破って優勝目前までいき、
「小錦旋風」を巻き起こしたあの時の事だ。

私も子供のころ見ていたが、あのときほどのインパクトが今の大砂嵐にあるかというと、
それが全くといっていいほど無い。
もちろん賜杯がからんでいないという側面もあるのだが、
受けて立つ横綱の側があまりに小粒で、勝ったところでさほど興奮を覚えないんである。

鶴竜にしても日馬富士にしても横綱としての成績は今一つ。
相撲振りも、昨日の鶴竜は立ち合いから逃げの姿勢であった。
今日の日馬富士にしても軽量ゆえ仕方のない面はあるが、取り口が雑だった。
日頃安定した成績を残しつつ、若手の相撲を真正面から受けて立った
千代の富士や隆の里ほどの存在感が、彼らにはない。

ま、それでも白鵬戦は楽しみではあるのだが。



稀勢の里は連敗中の碧山を降す

○稀勢の里<東大関5-1>(ひきおとし)碧山<西小結1-5>●

両者頭で当たって碧山突いて出れば、
稀勢の里踏み込みよくこれをこらえ、左からちょっといなし正面に突いて出ると、
今度は碧山こらえて突いてでるハナ、稀勢の里左からおっつける手を外して引き落とせば、
碧山足をすべらせるように土俵中央に這う。

ここ2場所碧山には立ち合い負けして苦い目にあっている稀勢の里だが、
今日はしっかり踏み込んで反撃。
先場所などは仕切りからかなりナーバスになっていたが、
今日は例の瞬きも少なく落ち着いていた。
場所前の出稽古で、立ち合いに気をつければ怖い相手ではないという自信をつかんでいたのだろう。



遠藤2勝目

●栃乃若<東前七・1-5>(よりきり)大砂嵐<西前五・2-4>○

遠藤立ち合い右のど輪で突いて出て、
左差し右前ミツから二本差しとなって東土俵に寄り切る。

立ち合いアゴの上がる栃乃若をのど輪で攻め上げるのは、
もはや幕内力士にとって常識となっており、遠藤もそれを踏襲したパターン。

というか皆遠藤には目の色変えて向かっていくというのに、
栃乃若は鷹揚なのか人がいいのか何時もの相撲を繰り返すだけで歯がゆい。

今日の一番に限らないが少し突っ張りでも覚えて立ち合いに武器を持とうとか、
アゴ上がるの改善しようとか思わないのだろうか。
のど輪を攻めてくるところをまわしを引くというのも一つの手なのだろうが、
毎回立ち合い押し込まれていたのでは今以上の地位には上がれない。



豊真将は休場

報知の記事。

豊真将が休場、右膝重傷で加療2か月

大相撲の東前頭2枚目、豊真将(33)=本名・山本洋介、山口県出身、錣山部屋=が名古屋場所6日目の18日、日本相撲協会に「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷、右ハムストリングス筋断裂などで約2か月間の通院、加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)によると、今後は東京都内で入院して精密検査を受け、手術するかどうかを判断する。同親方は「まだ歩けないし、4か所もけがしていたからびっくりした。今後のことはけがの回復次第だ」と述べた。

事態が重すぎてなかなか適当なコメントが付けられない。
回復を祈るしかない。

ヌルヌル禁止令

報知のサイトから。

審判部、力士に「汗を拭け」と通達

日本相撲協会審判部は名古屋場所6日目の18日、汗を拭かずに相撲を取る力士が散見されることから異例の通達を出した。東西の支度部屋に「控えに入る前に必ず汗を拭くこと。関取衆は時間いっぱいの際、必ず汗を拭くこと」との張り紙を掲示した。

横綱・白鵬や幕内・大砂嵐らのように、上半身を流れる汗を丁寧に拭かない力士は少なくない。白鵬はかつて土俵下の審判から注意を受けた経験もあり、一部の対戦相手から「体が滑って押せない」との苦情が出ていた。伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は「目立って汗を拭かない人は何人かいる。自覚してもらいたい」と述べた。

北の湖理事長(元横綱)も通達に賛成し「汗が流れている力士もいる。相手のことを考え、正々堂々と相撲を取ることが大事だ」と強い口調で改善を訴えた。

時間いっぱいで白鵬がろくにタオルを使わないのはおなじみの光景だったが、
ようやくといったところか。

大砂嵐に関してはちょっと気付かなかったが、上がこうなら下もこうなるという好例。

問題視されているかち上げにしても、横綱二人があれだけ張り手を乱発している現状。
相撲に馴染みのない外国からきた人間にしてみれば、
顔面を攻めるということにさほど罪悪感を覚えないのではあるまいか。



六日目終えて全勝白鵬、琴奨菊、高安。
1敗が鶴竜、稀勢の里、豪栄道、千代丸。