新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

十一日目

遠藤が3勝目

 

●豪風<東前八・5-6>(おしだし)遠藤<西前九・3-8>○

遠藤立ち合いから突いて出れば豪風右へいなす。左へ左へ逃げる相手を遠藤見ながら突いて追い、最後は黒房に押し出す。

 

9日目に負け越しが決まってから、遠藤は2連勝。前半に目立った左足をかばうような動きが、後半に来てじょじょに無くなってきた。当人も思うように体が動くようになってきた、とのコメント。私は場所の初めから休め休めと書いてきたが、ここまで復調してこられると、やっぱり当人の決断は正しかったのかしらんという気もする。

 

負け越し1点1枚下がる、の原則で行けば、今場所西9枚目の遠藤は、負け越し7点までなら一応幕内残留。つまりあとひとつ勝てば良いわけだが、他の力士との兼ね合いもあるので楽観はできない。


宝富士またも栃ノ心に苦杯

 

●宝富士<東前一・5-6>(よりきり)栃ノ心<西前一・5-6>○

宝富士左、栃ノ心右のケンカ四つ。立ち合いの差し手争いで組み勝ったのは宝富士。互いに左を差すも上手が取れず右からおっつけ合う中、栃ノ心虚をついて右を巻き替え双差しとなる。慌てた宝富士自分の形に戻そうと左を巻き替えにいくハナ、栃ノ心頭をつけて引き付け青房に寄り切る。

 

宝富士は先場所に引き続き、栃ノ心相手に星を落とした。いずれも左四つに組み勝ちはするのだが、そのあとがいけない。前回は左を差して出たら自分の右から投げられた。今回は左を差しても自分の左から巻き替えられた。不器用な人で、自分の形にあくまでも拘る。そこを攻め手の豊富な栃ノ心に衝かれる。相撲は難しい。

 

宝富士は6日目から3連勝のあと9日目から3連敗。場所の半ば、好調なときは私もこりゃ2ケタ勝利もあるかもなどと喜んでいたのだが、6敗となってその芽も消えた。現実は甘くない。残り4日、新三役へ向けて試練の土俵。


 白鵬が照ノ富士を退ける

 

○白鵬<東横綱10-1>(うわてだしなげ)照ノ富士<東関脇8-3>●

白鵬鋭く立つと左から張って二本差し。カイナを返し正面に寄り立てれば、照ノ富士柔らかくしのぎ右を巻き替えて残す。照ノ富士左から絞って上手を求めるところ、白鵬すかさず体を右に開き、土俵中央左からの上手投げに屠る。

 

張って双差しという白鵬トップギアの攻め口。それを残した照ノ富士の腰の重さも相当なものだったが、白鵬は2手先、3手先まできちんと準備している。先場所の殊勲もあって注目の一番だったが、さすが白鵬という結果に。

 

照ノ富士はこれで3敗。今場所後の大関昇進は無くなった…と報道ではあるが平幕に2敗した時点ですでに厳しかったかもしれない。しかしまだまだ、これから先がある。


十一日目終えて1敗白鵬、魁聖。2敗で稀勢の里、高安。