新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

十二日目

宝富士、星を五分に戻す

 

○宝富士<東前一・6-6>(つきおとし)臥牙丸<東前六・5-7>●

宝富士立ち合い左差しを狙うが、臥牙丸右おっつけで阻み青房に押し込む。しかし宝富士余裕をもって残し、右へ回り込んで正面で右から突き落とす。

 

宝富士は過去5戦5勝の相手を落ち着いて捌いた。これで6勝6敗。新三役を目指す残り3日。2勝1敗で勝ち越し1点なら悲願達成…となるべきところ。しかし今場所の三役陣はしぶとく、東関脇照ノ富士は9勝3敗ですでに残留が確定。西関脇妙義龍は5勝7敗だが、この日は横綱日馬富士を破り崖っぷち踏みとどまっている。東関脇栃煌山も5勝7敗で奮闘中。西小結逸ノ城は宝富士同様6勝6敗。枠が空くとすれば一つか二つ程度だろう。栃煌山の頑張り次第では、勝ち越しながら筆頭据え置きという事態も考えられなくはない。

 

まあ余計なことは考えず、当人の健闘を祈ろう。しかし西筆頭で栃ノ心も6勝6敗なのだよな。…いや余計なことは考えまい。


照ノ富士、左四つで稀勢の里に勝利

 

 ●稀勢の里<東大関9-3>(したてなげ)照ノ富士<東関脇9-3>○

照ノ富士鋭く当たって右をのぞかせ向上面に走れば、稀勢の里は土俵際何とか踏みとどまり左を差して残す。土俵中央互いに左を差し上手を伺うと、先に引いたのは稀勢の里、西土俵に寄りたてるが、照ノ富士右足を引いて下手投げで逆転。

 

いつも深い稀勢の里の右上手だが、照ノ富士を相手にするとその欠点が毎回ことさら目立つ。この日も結び目に近い位置を引いてしまい、左の強い照ノ富士に豪快な投げを許した。


 豪栄道の首投げで白鵬2敗目

 

●白鵬<東横綱10-2>(くびなげ)豪栄道<西大関7-5>○

立ち合い豪栄道飛び込んでいくが、白鵬双手突きから右へいなす。しかしこれは読んでいた豪栄道、すぐに踏みとどまって一瞬見合い、再び飛び込むところ白鵬東土俵に突いて出れば、豪栄道右を首にまいて左から突き落としをはかる。チャンスと白鵬左を差して土俵際まで攻め込み体を預けるが、豪栄道倒れ込みながら捨て身の首投げ。赤房下ほぼ同時に落ちたが、白鵬の右肘が一瞬早く土俵に着いた。

 

引き技から首投げと豪栄道の一番悪いクセが出たが、それだけに白鵬も甘く見たのだろう。これはもらった、と体勢不十分なまま安易に体を預けてしまった。

 

 


 十二日目終えて2敗白鵬、魁聖。3敗稀勢の里、照ノ富士、ほか平幕4人。