新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

全身全霊リベンジなるか

ニッカンのサイトから。

日馬富士 右ひじねずみ手術

 

横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が26日に、都内の病院で右肘の手術を行っていたことが明らかになった。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が「遊離軟骨、いわゆるねずみの除去手術を受けた」と話した。以前から「電気が走る」と右肘の痛みを訴え、今場所も何度も患部を押さえる場面があった。その腕で、千秋楽の一番では横綱白鵬を倒し、照ノ富士の初優勝と大関昇進をアシストした。9場所も優勝から遠ざかっているが、伊勢ケ浜親方は「右腕が伸びず、得意の突き、押しができなかった。これからまた強くなれる」と期待した。7月の名古屋場所は出場する意向だという。[2015年5月28日9時41分 紙面から]

 「遊離軟骨」「ねずみ」よくスポーツ関連のニュースで耳にする言葉だが、今一つ素人には分かりにくい。元野球選手のブログに分かりやすく書かれていたので、ちょっと引用させていただくと。 

『遊離軟骨』とやらを説明しよう。俗に言う「ねずみ」って呼ばれるアレ。知ってる人もいるかな。関節内でクッションの役目をしている軟骨が勤続的にぶつかる事で奇形して、投球時の何かの拍子に奇形した箇所が欠ける。その欠けた軟骨片が関節内の隙間を動物の鼠のように動き回り関節内に挟まったりして悪さをする。それが『ねずみ』と呼ばれる由縁です。

 

「コビーが行く!!″baseball artist" 小林亮寛の野球放浪記」から)

 毎場所低い位置から飛行機の離陸のように鋭く立ち合い、自分より何十キロも重い相手を突き起こしてきた日馬富士。「今日も見事なロケットスタートの立ち合い」などと観る側は能天気に喜んできた。しかし裏では、右からのノド輪攻めで肘の軟骨は「勤続的にぶつかる事で奇形」し、やがて「何かの拍子に奇形した箇所が欠け」「欠けた軟骨片は関節内に挟まって悪さをする」に至ったわけで。ニッカンの記事にある通り、ここ数場所、取組が終わるたびに右肘を気にする仕草が目立った。軟骨のかけらが挟まっていたと思うと、素人にもそれは痛かろうなと想像できる。なるほどそういうことだったのか。

 

一昨年の九州場所以来賜杯から遠ざかっているのも、横綱としては物足りない。しかしそれ以上に深刻なのは、毎場所の金星配給振りだろう。こちらにまとめて下さっている方がおられるが…。松鳳山や臥牙丸がどんなに喜んでも、観る側としては「良かったね」と思う一方で「相手が日馬富士ではなあ」とつい割り引いてしまう。いささか金星のデフレ状態を招いてもいる。

 

132キロと幕内最軽量の体は、他の力士よりダメージは大きいはずだ。それを勝気な性格で補って頂点まで上り詰めてきた。昨今はダメージが気力でフォローできないところまで進み、衰えも急に目立ってきた。どことなしに、当人のモチベーションも上がっていないように見受けられた。

 

このまま終わるのかな、と思っていた矢先にこのニュース。まだまだ気持ちは萎んでいなかった。残りの現役生活は長くはないかも知れない。しかし土俵に上がる限りは出来ることを精一杯やって、力士生命を全うしてほしい。