新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

六日目

本日の中継、取組のあいまに解説の尾車親方とアナとで四股名談義。
弟子の豪風について、当初親方は「岩風」の名を考えていたのだとか。
昭和30年代に活躍し「潜航艇」の異名をとった力士と同じ四股名である。
小さい体で潜り込むような力士になってほしいという願いがあったらしい。
ところがおかみさんが同時に「豪風」の名を提案したところ、
本人そちらを気に入ってしまった。親方がっかりしたとか。

しかし岩風は高砂一門、尾車部屋は二所ノ関一門である。
そのてん差し支えはなかったかとアナに聞かれると親方、
「時間も経ってたからいいかな、と思って」とあっさり。
そんなものなの?



ケンカ番長白鵬が大暴れ

○白鵬<東横綱6−0>(おしだし)遠藤<東前三・2−4>●

白鵬立ち合い右から張ると、遠藤一瞬ぐらつくもすぐ立ち直る、
向かってくる遠藤に白鵬左から再度張り手を見舞い、さらに右のかち上げ、
もうムチャクチャ、
さらに左から張る横綱、遠藤かいくぐって二本入り正面に押し込むが、
白鵬振りほどいて今度は自らが二本差し、
遠藤の右からの突き落としに乗じて横を向かせ、最後は正面に押し出す。

昨日の相撲で気のゆるみを見せた白鵬。いつもの流れで今日は締めてかかることは十分予想できたが、まさかこういう形で出るとは思わなかった。私は素早い立ち合い、右四つの正攻法で圧倒する気だろうと読んでいたが、醜いまでのケンカ相撲に徹した。裏をかえせばそれだけ遠藤の成長を認めているのだろう。しかしモンゴルの若手にはしっかり四つに組んでやり、日本人の若手には執拗な打撃で潰しにかかるというのは身びいきが過ぎないか。

しかしここまで常軌を逸した相撲に走るのはなぜか。案外見る側の目に映る以上に、白鵬の中では自身と他の力士との差が接近してきているのかもしれない。とすれば、山の動く日も近いかも。



カド番豪栄道3敗目

○逸ノ城<西関脇3−3>(よりきり)豪栄道<西大関3−3>●

豪栄道ふわっとした立ち合いで逸ノ城の右差しを許す、
互いに右を差して上手の取れない状況から、
豪栄道下手投げで崩して上手に手を伸ばすも取れず、
逆に呼び込んで逸ノ城に上手を許し、最後は白房に寄り切られる。

今場所全く立ち合いにキレのない豪栄道。今日も左前ミツに手を伸ばしたが圧力に欠け、さして立ち合いの得意でない逸ノ城に簡単に右の下手を与えてしまった。変化を恐れていたのでは、というのが解説の尾車さんの見立てだった。それもあるかもしれないがそれにしても、という相撲。いよいよ星勘定も苦しくなった。もう大関の地位などこだわらず、ぶちかまして前ミツの相撲に徹するしかない。



鶴竜は対戦成績ほぼ五分と苦手の栃煌山にまともな引き技で墓穴を掘り2敗目。
平幕唯一の全勝隠岐の海は妙義龍に敗れた。

六日目終えて、全勝白鵬と日馬富士、1敗稀勢の里、隠岐の海。