新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

八日目

この日は幕内後半戦から天皇皇后両陛下が御観覧。2011年の初場所以来4年ぶりとのこと。一連の不祥事でとても見ていただける状況ではなかったが、ようやく御赦免、といったところだろうか。

それにしても子供のころ大相撲ファンであった愛子内親王はどうしておられるのか。7、8年前は皇太子ご夫妻につれられ御観覧。琴光喜の大ファンであるとか、力士の四股名や出身地をあらかた覚えているとか、結構な話題になった。小さな体で熱心に見ている姿も微笑ましかった。あれから御母堂とともに何かと週刊誌の好餌にされることも多く、これからは思春期でいろいろ難しい時期にも入る。でもいつかまた、成長したお姿であのロイヤルボックスに登場していただけると、ちょっと嬉しいなと思ったり。まあ子供の興味など簡単に移り変わるものだから、今はもう相撲など眼中に無いかもしれないが。



白鵬、落ち着いた取り口で中日勝ち越し

○白鵬<東横綱8−0>(ひきおとし)安美錦<西前三・5−3>●

安美錦左に変わり気味に立つも、白鵬よく見て正対、
突き放して距離を取りつつ、安美錦飛び込んでくるところ右へいなせば、
相手は行司だまりに転落。

白鵬の五日目からの不調、土俵際詰めの甘さで個人的には番狂わせを期待したのだが、今日は思い直したように落ち着いた取り口。「今日はよく見て取れたんじゃないかな」との本人のコメントが全てを物語っていた。



大関対決は稀勢の里が圧勝

○稀勢の里<東大関7−1>(おくりだし)豪栄道<西大関4−4>●

稀勢の里立ち合い当たり勝って左差し、
豪栄道が右を巻きかえにくるところ左からおっつけて正面に押し込み、
そのまま後ろを向かせ最後は送り出し。

稀勢の里の良い相撲。それにしてもカド番豪栄道の立ち合いの脆さは今場所致命的。これで4敗目。



遠藤に勝って勢ようやく初日

●遠藤<東前三・2−6>(おしだし)勢<西前二・1−7>○

遠藤立ち合い左差し、前へ出れば、
勢右から小手に振って泳がせ、向正面に押し出す。

今日は突っ張らずに差しに行った遠藤。上手は引けぬまま左の差し手一本で攻め込んだが、右の強い勢の小手投げにやられた。この日向正面解説、元普天王の稲川親方は「差して出るとどうしても上体が浮いてしまう、上手を引いてそこから出るべきだった」とのコメント。なるほど。確かに差して相手を脇の下から崩すのと、まわしを引いて相手を腰から崩すのと、自分の上体は後者の方がはるかに安定する。まして背の高い勢を相手にするなら猶更のことだ。稲川親方の解説は分かりやすくて良い。あの前髪は伊達ではない。



逸ノ城は宝富士相手に突っ張りを繰り出し圧勝。こういう相撲も取れるらしい。4勝4敗五分の星。

琴奨菊は右四つの栃ノ心相手に立ち合い左前ミツを引いてこちらも圧勝。6勝2敗。カド番脱出は間近。



全勝白鵬、1敗日馬富士、稀勢の里。

稀勢の里の優勝というのは考えにくい。白鵬は全勝だが万全の相撲内容とは言い難い。となると1敗で追う日馬富士が今場所は有利か。立ち合いも今場所はキレまくっていることだし。