新型犬型相撲日録

元木村山の前髪

十二日目

白鵬危なげなく全勝キープ

○白鵬<東横綱12−0>(よりきり)琴奨菊<西大関8−4>●

立ち合い白鵬左から張って右を差し、上手も引いて万全、
琴奨菊左からおっつけて寄るところ白鵬体を入れ替え、
上手から引き付ければ琴奨菊の腰大いに伸び、青房に寄り切る。

立ち合い早々右四つに組んだ時点で勝負あった。琴奨菊は左を差しに行ったのか、前ミツを引きに行ったのか。おそらく前者だろうが、それも判然としないくらい、白鵬の右差しが早かった。場所中盤では毎場所顔ぶれの異なる三役あたりに苦労しても、おなじみのメンツが相手となる終盤戦となると、判を押したように盤石の相撲振り。うんざりするほど強い。



賜杯への執念を見せる日馬の変化相撲

○日馬富士<東横綱10−2>(うわてなげ)逸ノ城<西関脇4−8>●

立ち合い日馬富士左へ変わり上手を引き、
東土俵に逸ノ城を転がす。

ルーキー相手の横綱変化に館内ドッチラケ。しばしば見せる日馬富士の変わり身。特にそこまでしなくとも勝てる相手だったのに。それでもこのタイミングで敢行したというのは、一年以上遠ざかっている賜杯への執念だろうし、直接対決なら今場所の自分は負けないぜ、という自信があるのでは。星ふたつの差は厳しいけれど。

逸ノ城はちょうど一年前の入門以来、初めての負け越し。ま、初めての負け越しが関脇というのも凄いが。



稀勢の里今日はいい相撲

○稀勢の里<東大関10−2>(よりきり)豊ノ島<東前四・5−7>●

立ち合って稀勢の里右上手を十分に引き、左を差して左四つ、
豊ノ島許さじと右を巻きかえ双差しにするも、
稀勢の里右の上手を利かせながら再度左を巻きかえまた左四つ、
白房に寄り切る。

今日はよかった稀勢の里。右の上手がしっかり引けて危なげのない相撲。



全勝白鵬、2敗日馬、稀勢の構図は変わらず。十三日目は白鵬―稀勢、日馬―鶴竜の割。白鵬が勝って日馬が負ければ33回目の優勝が決まる。白鵬も稀勢も今場所好調とは言い難いが、終盤に入っての整え方など見ると白鵬にスキがなくなってきた印象がある。

カド番豪栄道は鶴竜相手に、立ち合い二度つっかけたあと、三度目土俵際まで押し込んでの横綱の叩きで7敗目。黒星を重ねるにつれ相撲内容に焦りの色が濃くなっている。

照ノ富士が隠岐の海を破って東の2枚目で7勝目。左四つの体勢で右から強烈にしぼって上手を引き、地力のある相手を降した。横綱大関陣と当たると荒削りな面ばかりが目立つが、このクラスと組めばまっとうな技をギラリと見せる。今日の相手は妙義龍。元三役を連破して新三役昇進いっちゃうんじゃないのコレ。